前回はカルディアKIXの解体・洗浄を行いました。

今回はその続きで、追加できるボールベアリングのポイントをチェックしながら組み上げていきます。
カルディアKIXにボールベアリングを追加(カスタム)
洗浄後に各パーツ毎に乾燥させておいたカルディアKIXです。
展開図を見ながらバラした逆の順番で組み上げていきましょう。
まずはオシレートギア周辺からです。
展開図がダイワパーツ検索システムで見ることが出来ますので、展開図が無い方はデータにて確認しながら組んでいきましょう。
(ギアを組む際には必ずギア用のグリスを各面にしっかりと塗ってください。)
ドライブギア、そしてドライブギア周辺のワッシャーやボールベアリングをセットし、メインシャフトとオシレートギアを組み込んでボディガードを取付します。
(ギアを組む際には必ずギア用のグリスを塗って下さい。)
ローターとベール可動部の細かい部品も組んでいきます。
ここの部品は非常に細かいので、解体する際に写真などを撮影して記録を残しておいた方が、組み立てる際に間違わずに組む事が出来ます。
※ここ可動部にもグリスを添加してください。
ラインローラーのベアリングカスタム
ノーマルの状態でラインローラーの内部にベアリングが内蔵されていません。
ラインローラー部をバラバラにすると
このようなパーツが入っています。
このパーツをボールベアリングに交換する事で、ラインローラーの回転が良くなり、ラインの痛みや糸ヨレの発生が抑えられます。
詳しくはこの記事をご覧ください。

このカルディアKIXのラインローラーはベアリングカスタムを施して組み上げます。
必要なのはボールベアリング1個と、その両サイドに組み込むワッシャー2枚です。
ミネベア製ボールベアリング
品番サイズ:DDL-630ZZ(シールドタイプ)
サイズ:内径3mm×外径6mm×厚さ2.5mm
Amazonで探してみると ミネベア製 ボールベアリング DDL-630ZZ コレです。
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)では コチラの HRCB-630ZHi ボールベアリングになります。
それとワッシャー2枚
サイズ:内径3.1mm×外径5mm×厚さ0.5mm
φ3.1×φ5.0×0.5シム (ステンレス製10枚入) ZC-S350
Amazonなどの通販で安価に手に入りますので、そちらで購入するか?
もしくはHEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)でもカスタム専用の ダイワ用 [P-RK] ローラーワッシャー2枚組 を扱ってありますので、ボールベアリングと一緒に注文する事も可能です。
ダイワ用 ラインローラー1BB仕様チューニングキット [RK] (レブロス・レガリス・レバーブレーキリール系) 販売価格: 920円~1,290円(税別)
スプール内にボールベアリングを入れ込む
手軽にカスタムできるのがスプール内のカラーをベアリングに交換する事です。
下の写真中央に写っているシルバーのリングです。
このシルバーのリングを事前に準備したボールベアリングと交換です。
ミネベア製ボールベアリング
品番サイズ:DDL-1170(オープンタイプ)
サイズ:内径7mm×外径11mm×厚さ2.5mm
ミネベア製ボールベアリング DDL-1170 を参考に探してください。
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)では HRCB-1170Hi を注文してください。
ボールベアリングを取り付ければカスタム終了です。
あとは部品を組んでいくだけですが、洗浄したドラグワッシャーにはしっかりとドラググリスを塗ってから戻してください。
このドラググリスも非常に重要で、乾いているドラグワッシャーがあれば、洗浄後にしっかりとドラググリスを塗らないと、ドラグの動きは非常に悪くなります。
スプール受けにボールベアリングを追加する
最後にボールベアリングを追加できるポイントとして、スプールをウケる部品(パーツナンバー9:スプールメタルカラー)をボールベアリングに交換する事が出来ます。
赤い矢印のパーツです。
このパーツをボールベアリングに交換します。
ミネベア製ボールベアリング
品番サイズ:DDL-1170ZZ(シールドタイプ)
サイズ:内径7mm×外径11mm×厚さ3.0mm
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)では HRCB-1170ZHi を注文してください。
最後に
この年代のダイワスピニングリールは非常に構造も簡単で部品の数も多くありません。
なかなか自分でオーバーホールやカスタムなど難しいかもしれませんが、バラしていく順番でスマホなどで写真や動画を撮影しながら進めていくと
再度組み立てる時に写真や動画を見ながらできますので、非常に解り易く簡単にオーバーホールが出来ると思います。
そして、数回バラして組み立てを行っていくうちに、前回とは違う巻きの軽さや重さ、他にはちょっとした巻きの感覚が異なっていくのが判ると思います。
ダイワ特有の軽い巻き心地、そしてシルキーな巻き心地が一番に感じ取れるのがこの年代のスピニングリールだと思いますので
程度の良い中古スピニングなどがあれば購入して、オーバーホールを楽しむのもアングラーの楽しみと思います。
是非、挑戦してみてください。
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