ダイワの小型スピニングリールの中でも中堅機種から上位機種は、ノーマルの状態でもラインローラー内にボールベアリングが内蔵されてますが
お手頃な価格帯のリールのラインローラーにはボールベアリングが入っていません。
ラインローラーにボールベアリングが入っていない機種とは(一部抜粋)
・09カルディア
・カルディアKIX
・18レガリスLT
・12レガリス
・旧レガリス
・16月下美人MX
・10月下美人MX
・17エクセラー
・14エクセラー
・15レブロス
・レブロスMX
・18フリームス
・15フリームス
などとなってます。
他の機種(ベアリングが入っていない機種)はコチラ に掲載されています。
これらの機種にはボールベアリングではなくカラーと呼ばれるプラスチックの部品が入っており
そのカラー(ブッシュ)がボールベアリングの役割を果たしています。
ですが、実際に釣りのあとのメンテナンスを怠ると、ラインローラがあまり回らず固着するケースが多く、その為ライントラブルが発生する事が多くなります。
そんなトラブルを回避する為にも、今回はこのラインローラー内にボールベアリングを追加する方法を書いていきたいと思います。
ラインローラのベアリングカスタム(1BB)
上記、ノンベアリング機種のラインローラーは金属とプラスチックの部品でラインローラーを支えてラインローラーを回す仕組みになっています。
ラインローラーは常に稼働している部分であり、『ラインを綺麗に巻き取る』作業を行う重要な役割を果たしている箇所でもあります。
強いテンション(ラインを張った)の状態ではしっかりと回りますが
① 弱いテンションの時
② 釣行後にメンテナンス(洗浄やグリスアップ)を行っていない時
特にメンテナンスを怠っていくと、段々とラインローラーの回転性能は落ちていき、そのうちラインローラーが回らなくなり塩で固着するケースが多くなります。
10セフィアBBラインローラー固着(その1)
重要な役割を果たしているラインローラーですが、この回らなくなるとラインをスプールに巻く際にラインのヨレが多くなったり、ライン自体も傷みやすくなります。
そんなノンボールベアリングのラインローラーにボールベアリングを追加して、ラインローラーが軽い力でクルクルと回るようにカスタムを進めていきたいと思います。
まずは準備する部品ですがボールベアリング630ZZが1個必要です。
ミネベア製ボールベアリング
品番サイズ:DDL-630ZZ(シールドタイプ)
サイズ:内径3mm×外径6mm×厚さ2.5mm
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)では コチラの HRCB-630ZHi ボールベアリングになります。
他にダイワラインローラー1BBカスタム用 ワッシャー(シム)が2枚必要です。
今回はこのYOKOMO製品の ZC-S350 を使用しています。
サイズ:内径3.1mm×外径5mm×厚さ0.5mm
φ3.1×φ5.0×0.5シム (ステンレス製10枚入) ZC-S350
Amazonなどの通販で安価に手に入りますので、そちらで購入するか?
もしくはHEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ)でもカスタム専用の ダイワ用 [P-RK] ローラーワッシャー2枚組 を扱ってありますので、ボールベアリングと一緒に注文する事も可能です。
ダイワ用 ラインローラー1BB仕様チューニングキット [RK] (レブロス・レガリス・レバーブレーキリール系) 販売価格: 920円~1,290円(税別)
ラインローラーのカスタム作業
まずは、ラインローラー部を解体します。
通常、ノンボールベアリングのラインローラー内部は上記写真の様な部品構成になってます。
この部品の中で下記写真の赤線で囲まれた部品と青で囲んだ新しく調達した部品を交換します。
青線で囲まれた部品は左から
・ダイワラインローラー1BBカスタム用 ワッシャー(シム)
・ボールベアリング(630ZZ)
・ダイワラインローラー1BBカスタム用 ワッシャー(シム)
これらの部品を交換するだけでカスタムはOKとなります。
ただ注意する点として、組む際にはグリスを添加して組み上げた方が良いでしょう。
ラインローラー部は常に濡れたラインを通していく箇所になりますので
内部を保護するためにもグリスを多めに添加してください。
(使用後には水洗いが必要です。)
ここ最近の1万円前後のリールは、軽く強くなっておりハンドルの回転も気持ちよく、非常にコストパフォーマンスが高いリールとなってます。
このラインローラー部などをカスタムすることで中堅機種並みの性能を発揮できるようになりますので、是非参考にして頂ければと思います。