リアルフォーを搭載したカルディアKIX
ダイワスピニングリールの中堅機種であり、凡庸性のリールよりもワンランク上の中堅機種の位置づけとなっているカルディナ
そんなカルディアKIXの初号機のオーバーホールを行っていきたいと思います。
カルディアKIX(2005年発売)
日本刀をモチーフにしたシャープなNEWデザインでマシンカットハンドルを標準装備。新型エンジンプレートが象徴的な『リアルフォー』第2弾。
未来のゴールへ蹴り込む(kicks=KIX)『カルディアキックス』
主な仕様はコチラ
・ボールベアリング:5個
・ローラーベアリング:1個
・滑らかでスムースな回転を完成させたデジギヤII
・メタルボディによるハイパワー/高耐久
・サイレントオシレーション
・新型エンジンプレート
・CRBB、防水ドラグ搭載、水洗いできるウォッシャブル構造が実現
・絡まない、そしてタフなエアベール
・軽量・堅牢なアルミ鍛造スプール(1500~4000)
・スプールでの糸の食込みを防ぐクロスラップ機構
・糸ヨレ激減ツイストバスターII
・ABSアンチバックラッシュシステム
・インフィニットストッパー
・ハイパートーナメントドラグ(1500~4000)
・ローターブレーキ
・アルミマシンカットハンドル
デジギアⅡ
瞬時に効率よくトルクを伝達し、快適な巻き取りを可能にした。そして、そのギヤのシルキィな噛みあわせは軽くスプールを押しただけでハンドルが回転するほどの完成度。
メタルボディ
精度において優位性があるスーパーメタル(アルミニウム合金)を採用。そのスーパーメタルに独自の超精密マシンカット技術を施すことにより精度を実現した。
この上記2点は注目すべきカルディアKIXの素晴らしい性能でした。
ダイワのスピニング特有の軽くてスムーズなハンドル回転
特にこのカルディアKIXが発売されたころからマグシールドが登場するまでの間のダイワスピニングルールの回転をシルキーな巻き心地と呼んでおり
その名の通り非常にハンドルが軽く、機械的な感触がとても人気でした。
カルディアKIXの洗浄
まずはカルディアKIXを解体して洗浄します。
ドラグシステムのメンテナンス
2506ですのでスプールの中にはドラグワッシャー(フェルト)は1枚
このカルディアKIXはハイパートーナメントドラグシステムとなってます。
このドラグワッシャー(フェルト)もしっかりと洗浄してから乾燥させます。
稼働する部分で一番消耗が激しいのがベール部分です。
このベール部分もすべてバラして洗浄します。
当時のグリスが固く変色している箇所もあれば
汚れや部品の摩耗により黒く汚れているグリスが非常に目立ちます。
このような汚れもしっかりと取り除いていきます。
ラインローラーもバラシて洗浄します。
このカルディアKIXはラインローラー部にボールベアリングが入っていません。
通常のプラスチックカラーのみとなってますので、しっかりと汚れを取り除いてしまわないと、ラインローラーが動かないようになりますので注意が必要です。
ここまでで、ローターから上部の部品をすべてバラし、洗浄が済みました。
カルディアKIXの内部へ
ここから、ボディカバーを外して内部へ進みます。
内部の汚れはひどい状況ですが、部品自体はしっかりとしてます。
構造自体、非常にシンプルですのでメンテナンス作業はやり易い機種ですね。
ベアリングが4個入ってますが、ベアリングチェッカーでチェックして異常があるベアリングは交換となります。
洗浄完了となります。
次回はこのカルディアKIXの組み上げになります。
ひとつひとつの部品にグリスやオイルを添加し、きめ細かく丁寧に組んでいくと
ダイワのひと昔前のシルキーな巻き心地を感じれるようになります。
非常に軽い巻き心地を再現したいと思います。